
2024年秋、 ニューヨークのモルガン図書館 が発表したニュースはセンセーショナルでした。ある遺品の中に、 キュレーターのロビンソン・マクラレン氏 がハガキ大のイ短調ワルツの自筆譜を発見しました。そこには「ショパン」と署名が書かれていました。世界中のショパン研究者が調査した結果、自筆譜はショパン本人によるものと認められました。このポーランド人作曲家の自筆譜であることは疑いもなく、さらにこの短いワルツは彼のオリジナル作品として今までまったく知られていないものでした。それ以来、音楽学者やピアニストはワルツ・フィーバーに沸いています!
モルガン図書館との緊密な協力体制のもと、ヘンレ社はこの新作のショパン・ワルツの初の原典版を出版することになりました。音楽テクストの校訂は ジェフリー・カルバーク博士が担当し、また自筆譜のファクシミレも含まれます。ショパン研究で国際的に知られたカルバーク氏が、この短い作品が生まれた経緯や目的について興味深い考察をあとがきで述べています。運指はピアニストの大スターであるラン・ランに担当していただきました。彼はこのセンセーショナルな発見を初めて演奏し世界中に知らしめた人物です。ショパン・ファンとピアノ愛好家の皆さまにお贈りする、珠玉の作品です!
このタイトルを含む他の版
2025年5月13日よりモルガン図書館・博物館にて、2024年に新たに発見されたショパンのワルツ イ短調の自筆譜が企画展示されます。詳細は、このページと当社のSNSチャンネルで近日公開いたします。

ピアニストの大スターであるラン・ラン氏がこの初版のために運指を担当しました。ラン・ランは 世界初演で センセーショナルな発見を世界中に広めました。皆さんも彼の演奏を聞いて、自ら演奏してみましょう。難易度はそれほど高くありません。